2018/11/07 【経済・統計】 中国:甘粛省で「再生可能エネ発電」活発、1〜10月に省外送電59%増

 中国で再生可能エネルギー電源の開発が進んでいる。内陸部の甘粛省でも、太陽光と風力を利用した発電が盛ん。各地で生産された潤沢な電力は、送電網を通じて省外に運び出されている。甘粛電力交易中心有限公司からの情報として、経済日報が7日付で伝えた。
 甘粛省による省外向けの送電量は今年に入り6割増で推移。1〜10月の累計で前年同期比59.42%増の266億200万キロワット時(kWh)に拡大した。甘粛省政府と中国送電最大手の国家電網有限公司が今年確認した「2018年の省外向け送電量260億kWh、前年比30%増」の目標を繰り上げ達成したという。今年に入り天津市、広東省に向けて初送電された。すでに1〜9月累計で17年通年を超過し、236億2500kWhを記録している。
 一方、1〜10月省外向け送電量のうち、クリーンエネルギー電力は130億9000万kWh。省外向け送電量全体に占める比率は49.21%にまで高まった。再生可能エネルギー発電設備の利用時間は、平均で678時間も増えている。
 送電網との接続作業が進ちょくした要因が大きい。送電線網の整備が奏功するなか、現地で得られた電力が無駄に捨てられる現象は沈静化した。甘粛省の風力発電全体に占める電力浪費比率を示す「棄風率」は12.65ポイント、太陽光発電全体に占める電力浪費比率を示す「棄光率」は10.07ポイントずつ低下(=改善)。全体のクリーンエネルギー電力量は28.03%増加した。
 中国全体でも、再生可能エネルギー源(原子力を除く)の開発が活発化。9月末時点の設置容量は、再生可能エネルギー発電全体で前年同期比12%増の7億600万キロワット(kW)に達した。内訳は、水力が3億4800万kW、風力が1億7600万kW、太陽光が1億6500万kW、バイオマスが1691万kWとなっている。

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