2018/11/07 【社会】 中国:農村部「留守児童」減少、16年比で2割減の697万人

 中国民政部の最新統計によれば、農村部の「留守児童」総数は2018年8月時点で697万人となった。初めて実態調査が行われた16年と比較し、22.7%減少している。複数の中国メディアが2日付で伝えた。
 留守児童が減少した要因について、民政部社会事務司の倪春霞・副司長は、中央政府による「脱貧困」の取り組みや都市化、農村振興策が進展したことを挙げた。また、各地方政府のUターン起業・就職支援、都市部に転居した児童に対する現地学校への転入緩和などにも言及している。
 留守児童の地域分布では、四川省が最も多く76万5000人に上った。以下、安徽省、湖南省、河南省、江西省、湖北省、貴州省と続く。上位7省の留守児童総数は484万4000人で、全国の69.5%を占める規模。両親に代わる留守児童の保護者については、父方もしくは母方の祖父母が96%を占めた。留守児童の健康状態に関しては、99.4%が「問題なし」という結果だった。
 留守児童の年齢構成や就学状況については、16年と比較して0〜5歳の入学前児童が占める比率が33.1→25.5%に低下している。一方、義務教育段階の児童が占める比率は65.3→71.4%に拡大した。
 「留守児童」とは、両親が出稼ぎで都市部に居住し、農村部に残された子供たちを指す。中国経済は出稼ぎ農民に支えられて高成長を維持してきたものの、その弊害として「留守児童」の存在が浮上している。

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