2018/12/03 【経済・統計】 中国:TIR活用で国際道路物流を推進、ポーランドまで7000km輸送

 国際道路運送条約(TIR条約)を活用する中国と欧州を結ぶトラック貨物輸送が試行された。「中欧カ車特快専線」と名付けられた国際長距離輸送車は、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州の「霍爾果斯口岸」(ホルゴス輸出入検査場)を出発。カザフスタン〜ロシア〜ベラルーシを経由し、目的地のポーランドにこのほど到着した。13日間かけて約7000kmを走行している。経済日報などが3日付で伝えた。
 「一帯一路」構想の実現を目指し、中国と中欧の輸送網を整備。空運、海運、鉄道に続く第4の輸送手段となる。ポーランド・アルブラスの中国支社が運行。コストの削減、輸送の効率化・柔軟化を可能にした。空運と比べた輸送コストを半分に抑えたという。
 今回の試験輸送は、国際道路輸送連盟(IRU)、グローバル物流企業の共同で実施。新疆ウイグル自治区・道路運輸管理局、ホルゴス税関、交通運輸部道路科学研究院が全面協力した。
 TIRはTrans-ports Internationaux Routiersの頭文字。国際道路運送手帳を裏付けに貨物輸送の国際通関手続きが簡素化される。TIRシステムはIRUが管理する情報共有システムを指す。各国税関と貨物情報のやり取りを可能にする。
 すでに中国は2016年7月26日、TIR条約に批准。70カ国目の加盟国となった。認定された陸路輸送業者はEU、CIS、中東の一部と北アフリカの合計70カ国を1度の税関検査で通行できる。 
 中国はIRUと細目を調節。ホルゴス口岸、新疆ウイグル自治区ウルグチャト県の伊爾克什坦(イルケシュタム)口岸、内モンゴル自治区シリンゴル盟の二連浩特(エレンホト)道路口岸、内モンゴル自治区フルンボイル市の満洲里公路口岸、黒竜江省綏芬河市の綏芬河口岸、大連港湾税関をTIR実施の試行地点に指定した。18年5月から各地でTIR輸送を試験スタートさせている。

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