2018/12/05 【経済・統計】 中国:白酒市場の回復続く、高級品中心に販売拡大

 習近平政権による「贅沢禁止令」を逆風に、2012年以降、需要が低迷していた白酒(中国蒸留酒)市場がここ2年間で、回復傾向が続いている。
 国家統計局によると、国内一定規模以上の白酒メーカーによる売上高は2017年に前年比14.42%増の5654億4200万人民元(約9兆3100億円)、利益総額は同35.79%増の1028億4800万人民元と好調に推移している。国内一定規模以上の白酒メーカーは2017年末で1570社。中・高級商品の販売量が拡大したことで、利益率が改善している。21世紀経済報道が4日付で伝えた。
 足元の販売回復は「国民消費の質向上」が背景にある。かつては接待用などで一部の層を中心に多く売れていた高級白酒だが、最近は経済力をつけた一般の消費者も購入するようになった。
 一方、不安材料も指摘される。国内メーカーの生産能力過剰の問題は続いており、市場のリスクは軽減していない。さらに有名メーカーの白酒を巡っては、偽物が依然として市場に出回っている。また海外からの酒類輸入が増えたことで、競争が激化している。

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