2019/01/09 【経済・統計】 VWの中国新車販売シェア2割に拡大、「最重要マーケット」深耕

 独フォルクスワーゲン(VW)の世界戦略で中国市場の重要性が一段と増している。グループ傘下ブランド車の中国現地シェアは、合算で20%程度にまで高まった。今月中旬にVW中国部門最高経営責任者(CEO)に就任する予定のハーバート・ディエス氏は7日、中国市場について言及。「自社の未来を左右する最重要マーケットだ」と断言している。網通社が8日付で伝えた。
 特に新エネルギー車(NEV)市場を有望視。「コネクテッドカーや電動車、自動運転車などに関して、中国は明確な発展戦略を定めている」と評価した。中国の自動車外資規制撤廃を踏まえ、対中投資を強化していく方針も改めて強調した。
 中国事業に関して、VWは現地パートナー企業と共同で2019年に総額40億ユーロ(約5000億円)を投入する予定。電動車やカーテレマティクス、モビリティサービスなどの開発に充当する。向こう2年内に電動車30モデルを中国投入。うち50%を現地生産する計画だ。中国の電動車販売について、20年に40万台、25年に150万台の規模をめざす。
 VW傘下のスペイン車ブランド「セアト」の中国復活計画も推進。VWにとって中国3社目の合弁企業となる江淮大衆汽車(安徽江淮汽車集団とVWの現地合弁)を通じ、セアトブランドの電動化車両を投入していく意向だ。
 さらに中国大衆車市場の開拓も狙う。VWは2月26日、ドイツ・ヴォルフスブルクで新ブランドを発表する予定だ。現在展開する各ブランドよりワンランク下の位置付け。中国自主ブランド勢が得意とする低価格帯市場の攻略に乗り出すとみられる。
 中国新車販売市場が停滞したにもかかわらず、VWの18年現地販売は前年実績比で0.6%増と小幅ながらもプラス成長を持続。販売規模は前年比で約2万台増えて420万台を超えた。現・中国CEOのヨヘム・ハインツマン氏が中国事業の舵取りを任された12年(281万台)と比較し、6年間で50%近い伸びを達成させている。

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