2019/01/10 【産業・企業】 中国:当局がゲーム審査加速、第2陣もテンセント作品は含まれず

 中国当局がオンラインゲームの配信許可審査を加速させている。昨年12月29日、審査再開後で第1陣となる認可ゲームリストが発表されたのに続き、第2陣リストが1月9日公表された。国家新聞出版広電総局はこの日、オンラインゲーム84タイトルの審査を行い、「版号」を付与したことを明らかにしている。その数は第1陣の80タイトルを上回った。
 中国ではオンラインゲームを新しくリリース(出版)する際、「版号」と呼ばれる許可番号を取得する必要がある。担当政府部署の再編に伴い、この「版号」付与審査は2018年4月から一時停止されていた。この間、事前に「版号」を取得していたゲームのみリリースが認められている。
 第2陣リストによれば、今回「版号」を取得したのは、三七互娯(002555/SZ)の「星耀伝奇」「神魔血脈」、北京掌趣科技(300315/SZ)の「冷械島」など。最大手クラスである騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と網易(ネットイーズ:NTES/NASDAQ)の作品は第1陣に続いて今回も含まれなかった。
 現地メディアは第1〜2陣リストについて、中小ゲーム会社を中心に「版号」が付与されていると指摘。その理由について、審査凍結でダメージが大きかった中小企業をまずは支援するという政府の意図があると分析している。
 中国共産党中央宣伝部・版権局の馮士新副局長は12月初め、すでに第1陣のオンラインゲーム審査が終わり、「版号」発給に向けた手続きを進めていることを明らかにしていた。一方、新設された「オンラインゲーム道徳委員会(網絡遊劇道徳委員会)」について、馮副局長は「議論を呼んでいるゲーム、道徳リスクが懸念されるゲームの評価を行う機関」と説明。「ゲーム審査を行う際に、同委の評価を参考にすることがある」としている。

亜州ビジネス 中国産業データ&リポート
Ashu IR Inc. All Rights Reserved