2019/01/11 【経済・統計】 中国:滴滴のカーシェア、保証金不要サービス試行

 中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DidiChuxing)は、傘下のカーシェア(レンタカー)サービス「共享汽車(DIDI CARSHARING)」に関し、保証金を不要とする試みを9日に開始した。すでに保証金を納入した顧客については、10日から返金申請を受け付けている。財経網などが9日付で伝えた。
 保証金不要の適用は、9日以降の新規登録会員が対象。すでに納付済みの会員は、アプリ内で返金手続きを行える。「共享汽車」の利用料金や、滴滴のその他サービスの代金に充てることも可能だ。
 「共享汽車」は、滴滴のアプリ内で提供を始めたモビリティサービスの1種。杭州と寧波の浙江省2市で先行的にサービスを始めた。顧客は専用のスマートフォンアプリだけで車種選択、予約、解錠、清算までが完結できる。
 安全対策として、アプリ登録時に身分証ナンバーと運転免許証の情報入力を要求。さらに車を借りるごとに顔認証技術で本人確認を行う仕組みだ。また車載センサーなどを通じて、運転中の急ブレーキなどの危険行為を監視する。
 料金は利用時間に基づき加算。杭州市の場合、奇瑞汽車の小型電気自動車(EV)「奇瑞EQ1」で1分当たり0.59人民元(約9.4円)に設定した。杭州と寧波の2市ですでに1500台を投入。返却スポットは450カ所を超えた。商業施設や公共スペース、空港、鉄道駅、住宅エリアなどをカバーしている。
 滴滴出行は2015年、配車サービスで中国市場の覇権を競っていた「滴滴打車」と「快的打車」が統合する形で誕生。百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の3大インターネット企業のほか、ソフトバンクグループ(9984/東証)や中国平安保険(2318/HK)が株主に名を連ねている。
 滴滴は16年8月、ウーバー中国を買収すると発表。中国商務部は翌9月、独占禁止法などに基づく調査を展開する方針を示した。足もとで調査は続行されている。

亜州ビジネス 中国産業データ&リポート
Ashu IR Inc. All Rights Reserved