2019/01/11 【産業・企業】 小米の株価下げ止まらず、インド成長鈍化懸念など背景

 中国のスマートフォン大手、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)の株価が下げ止まらない。昨年7月に公開価格17.00香港ドルで新規上場した同社株は、同月内に一時22.20香港ドルまで上昇したものの、その後じりじりと下落。年明け以降は下げが加速し、11日には節目の10.00香港ドルを割り込んだ。新規株式公開(IPO)から半年が経過し安定株主のロックアップ(売却制限)期間が終了することに加え、インド市場でのシェア縮小が報じられたことなどが株価下落の要因とされる。
 うちインド事業に関しては、引き続き現地でトップシェアを維持しているものの、成長ペースが大きく鈍化している。調査会社IDCのデータによると、インドでの小米スマホ出荷台数は2018年7〜9月期に1170万台。前年同期比で27.0%増加し、シェア27.3%で首位の座をキープした。ただ、増加率は4〜6月期の107.6%から大幅に鈍化し、シェアも29.7%から12.4ポイント縮小。市場シェアに関しては、18年1〜3月期に30.3%を記録して以降、低下が続いている。ハイエンド機種が人気を集める中で、シェア2位の韓国サムスン電子などが追い上げている形だ。
 一方、安定株主のロックアップ解除に関しては、会社自ら株主の懸念払しょくに乗り出している。筆頭株主で創業者の雷軍・董事長は9日、保有株のロックアップ期間延長を確約した。
 小米はスマホを主力製品とするほか、スマートテレビ、ノートパソコン、AIスピーカー、スマートルーターなどのIoT・ライフスタイル製品を扱う。従来はオンライン販売を中心としていたが、近年は実店舗の設置に注力。オンライン、オフラインを融合させた「新小売」戦略を展開する。18年3月末の時点で74カ国・地域に進出。うち15カ国でシェア上位5位圏内に入っている。主力のスマホでは、18年7〜9月期の出荷台数で世界4位(ガートナー調べ)。サムスン、華為、アップルに次ぐ有力メーカーだ。

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