2019/02/07 【政策・政治】 中国:「使用済み鉛蓄電池」管理強化、非合法取引を厳禁

 使用済み鉛蓄電池の管理強化に中国政府が乗り出す。生態環境部など政府関連9部門はこのほど、「廃鉛蓄電池の汚染防止に向けた行動プラン」を公布。鉛蓄電池の回収・処理システムを一段と規範化すると通知した。
 鉛畜産電池生産企業の廃電池回収率を2020年に40%、25年に70%まで引き上げる数値目標を設定。使用済み鉛蓄電池を非合法企業に売却するなど、回収・処理事業者の違法行為を厳しく取り締まると明記した。再生鉛企業に対する税徴収管理強化、連帯責任の原則に基づく懲戒処分制度導入も並行して推進。「鉛蓄電池の違法な生産、販売、模倣品・粗悪品の市場流通を阻止する」との方針を強調した。
 地方政府と協力し、生態環境部は今年6月までに鉛蓄電池の生産、鉛精錬、再生鉛の各プロセスにおける重点企業リストを策定。「拡大生産者責任(EPR)」制度を導入する運びだ。最低5年に1度の頻度で、鉛蓄電池メーカーがクリーンな生産を行っているかどうかを強制審査していく。また「国家危険廃棄物目録」を改訂する予定。再生鉛企業を重点に据えた上で、危険廃棄物の規範化管理を強化すると決定した。
 電動車の動力源などに用いられる鉛蓄電池は、17年に世界全体の4割超が中国で生産されている。中国の使用済み鉛蓄電池は年間約380万トンの規模に達する一方、回収システムが未確立ななかで、多くが正規のリサイクル企業でなく闇市場に流入。非合法の処理事業者によって分解され、有害な液体が適切に処理されていないのが現状だ。

亜州ビジネス 中国産業データ&リポート
Ashu IR Inc. All Rights Reserved