2019/03/07 【経済・統計】 中国ロボ業は3年内に「大淘汰期」、新興勢は技術力で勝負

 急膨張を遂げた中国ロボット業界に、「大淘汰期」がまもなく訪れる見通しだ。2018年12月に開催された中央経済工作会議では、19年重点任務の筆頭として「製造業の高度化発展」が掲げられた。この方針の下、「製造業高度化」の象徴的存在ともいえるロボ産業は、企業の淘汰や統合を通じた業界集約が一気に進むだろう。億欧網が5日付で伝えた。
 業界の専門家によれば、「中国産ロボ業界は向こう3年内に大再編が訪れる」との見方が大勢を占める。「最終的に生き残るのは、各セグメント市場で5〜10社程度」と予測される状況。これら勝ち残り企業だけがスイスABB、ファナック(6954/東証)、安川電機(6506/東証)、ドイツKUKAの産業用ロボ「世界4強」との“長期決戦”へと駒を進める切符を手にする見込みだ。
 サプライチェーンが未熟なロボスタートアップが勝ち残っていくためには、細分化された市場で、独自の強みを発揮できる領域を見つけることが求められている。人工知能(AI)やビッグデータなど新技術の応用分野で、一定の革新力を身に着けたロボスタートアップは中国ですでに存在。パラレルリンクロボ専業メーカーの阿童木機器人(Atomrobot)は、ソフトウエアシステムなどの技術ノウハウをベースに、コントローラーやビジュアルシステムを独自開発した。珞石機器人(Rokae)は、センサから得た外界の情報を使ってロボットを制御する技術や、ヒューマン・ロボット・コラボレーション(HRC)の機能をコントーラーシステムに追加。ロボ動作をさまざまな応用シーンに対応させた。梅カ曼徳北京機器人科技(mech-mind)は、「3Dインダストリアルビジョン」技術の産ロボ搭載に成功している。
 中国製産ロボの応用領域は、過去2年で大きく拡大した。足もとで102業種にまで浸透している。販売量でみれば、自動車製造、コンピュータ、通信・その他電子機器製造、汎用設備製造などが主力マーケット。これらに加えて、家具、食品、酒・飲料など業種向け成長も急速に育ってきた。

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