2019/03/07 【経済・統計】 中国で「iPhone」人気に陰り、今年3度目の値下げ

 中国で「アップル」ブランドの威光が陰りをみせている。インターネット通販サイトを運営する天猫(Tmall)、蘇寧易購集団(002024/SZ)、京東商城(JD/NASDAQ)は3月に入りアップル製スマートフォン(スマホ)端末をそろって値下げ。上位モデル「iPhone XS Max」(最大容量の512GB)の場合、価格を1万2799→1万799人民元(約17万9500円)と2000人民元(15.6%)も引き下げている。毎日経済新聞などが6日付で伝えた。
 中国のネット通販市場を主導するこれら3サイトは5日、「iPhone」シリーズのスマホ価格を同時に引き下げている。「iPhone XS」の調整幅は約1000人民元に達した。「iPhone XS」の65GB版と256GB版については、1400人民元の値引き。それぞれ7299人民元と8699人民元に調整された。「iPhone 8」64GB版に至っては、4000人民元未満で売られている。さらに天猫の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)旗艦店では、「iPhone XS Max」(256GB)が最低価格の9288人民元に修正された。
 年初からの累計では、「iPhone」シリーズ機種の値下げは中国で3回に及ぶ。売れ行きの低迷を踏まえて、アップルは販売テコ入れを優先する考えとみられる。中国は米国との貿易摩擦を懸念。5G設備で先行する華為技術(Huawei)に対する圧力に反発している。こうしたなか、民族ブランドを支持する声が強まってきた。かつては希望小売価格にプレミアムを乗せて売られていた「iPhone」だが、このところ値下げが先行。半面、華為のスマホは全体に逆行する形で販売を伸ばしているのが現状だ。

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