2019/03/07 【政策・政治】 中国:高速道路「省境料金所」2年内撤去へ、渋滞回避で物流効率化

 中国の省や直轄市、自治区の境界ごとに設置されている高速道路料金所が向こう2年内に撤去される。第13期全国人民代表大会(全人代)で李克強・首相が5日に行った「2019年の政府活動報告」で方針明示された。交通運輸部の李小鵬・部長はメディア取材に応じ、「この要求を2020年までに実行し、基本的に実現させる」と表明している。
 物流コストの引き下げと、料金所渋滞緩和による物流効率化が狙い。高速道路の省境料金所撤廃に向けた取り組みは、18年5月の国務院常務会議ですでに方針決定された。
 省境の料金所について李部長は、「18年に15カ所を試験的に撤去したところ、良好な結果が得られた」と説明。「党中央や国務院の要求を貫徹するため、さらに19年は重点エリアや重点省での撤去作業を推進する」と強調した。具体的には、京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタ、東北、西南の各エリアを挙げている。
 公開データによれば、中国の高速道路総延長は世界最長の約13万1000キロメートル。地球3.3周相当の距離に及ぶ。高速道路の本線上に設けられた「本線料金所」は700カ所あまりを数える。高速道路を1時間走行するごとに料金所を通過する計算。渋滞を引き起こす要因の一つとして問題視されてきた。

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