中国南部を流れる北江から取水する「北江引水プロジェクト」が今年9月に全面着工される見込みだ。広東省の水需要増に対処し、広州市北部に新たな水源を確保する。中国新聞網が19日に伝えた。
　広州市水投集団傘下の北江原水供応有限公司がプロジェクトを主導し、花都区、広州空港経済区、白雲区に水を引き込む。市街エリアの予備水源としても活用する計画だ。当初の工期は42カ月に設定する。
　清遠市に位置する武広高速鉄道・北江大橋の北江上流600メートルの地点から水を取り込む。1日当たり能力60万立方メートルの取水ポンプを設置。26キロメートル離れた花都水廠（新設予定）にまで送水する。2030年には1日当たり取水量を100万立方メートルにまで引き上げる方針だ。
　北江は、珠江水系で西江に次ぐ大きな支流。本流の延長は468キロメートルに及ぶ。


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