中国応急管理部は29日、6月1日から7月28日までの水害の被災者が江西、安徽、湖北など27省・自治区・直轄市で5481万1000人に達したと発表した。死者、行方不明者は158人。376万人が避難している。倒壊家屋は4万1000戸、損壊家屋は36万8000戸。直接的な経済損失は1444億3000万人民元（約2兆1700億円）に上った。複数メディアが29日伝えた。
　長江中・下流の本流では、湖北省石首市より下流と洞庭湖、ハ陽湖で警戒水位を超過。淮河も王家ダムより下流の全域で警戒水位を上回っている。国家洪水・干ばつ対策総指揮部は29日、長江と淮河に対して洪水緊急対策を発令した。発令は17日連続となる。
　同指揮部は29日以降、黄淮（黄河以南、淮河以北）、華北、東北で大雨となり、海河、黄河、松花江・遼河の流域で洪水の恐れがあるとして警戒を呼びかけた。


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