2020年5月の鉄道旅客数は、前年同月比49.1％減の延べ1億5675万人に落ち込んだ。減少率は4月の63.5％から縮小している。人キロベースの5月鉄道旅客輸送は52.4％の減少で、月次のマイナス成長率は3月の69.3％、4月の62.6％からやや持ち直している。国家統計局が発表した。
　5月の鉄道貨物輸送量は前年同月比1.3％増の3億6660万トンで、2カ月ぶりに増加に転じた（4月は2.6％減）。トンキロベースでは2.3％減とマイナスが続いたが、4月の10.2％減からは改善している。
　国家鉄路集団によれば、5月の貨物積載車両は1日平均15万9000両で、4月の14万6000両から8.8％増加した。前年同月比では4.8％増えている。有料道路の通行料免除が5月初旬で終了し、道路貨物輸送から鉄道貨物へのシフトが発生した。
　5月の全国の1日当たり旅客列車運行数は6368本に達し、4月から14.4％の増加。国家鉄道の1日平均利用者数は498万人で、4月を35.7％上回った。企業や学校の再開、旅行需要の回復が鉄道旅客動向にも反映されている。
　国家統計局によると、1〜5月の鉄道分野向け固定資産投資額は前年同期比8.8％減とマイナス圏にあったが、減少率は1〜4月の16.1％から縮小した。一方、国家鉄路集団による統計では、同じ期の鉄道投資額が2214億人民元（約3兆3660億円）だった。前年同期の2244億人民元より1.3％少ないが、マイナス幅は縮小しつつある。


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