中国車産業の各工場で春節後の再操業が相次いでいる。自動車工場の再稼働率は、2月19日の「約60％」から足もとで「97％」にまで上昇した。従業員の工場復帰率も、「約50％」から「82％」にまで回復。それぞれ前年同期とほぼ同水準にまで戻している。中国工業和信息化部（工業情報化部）の辛国斌・副部長が3月30日に報告した。
　需要不振の問題にも対応する構え。関連部門と連携し、自動車製品の消費を喚起する立場を明確にした。
　中国汽車工業協会によれば、今年1〜2月にかけた中国の新車販売は、前年同期比42.0％減の223万8000台。うち乗用車は43.6％減の183万1000台、商用車は33.2％減の40万7000台に縮小している。生産台数も45.8％減の204万8000台に細った。
中国国際金融（CICC）の最新リポートでは、中国の20年乗用車販売が前年比で12.5％程度減少するとの見通しを報告している。コロナ問題に翻弄されている中国車市場について、今年の需要落ち込み度は金融危機時の日本市場に類似するという可能性を指摘した。日本の自動車販売は1997年のアジア金融危機時に2年連続、2008年の世界金融危機で3年連続の前年割れ。年間の落ち込み幅はいずれも10％程度に上っている。


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