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  ニュース     2019/12/12 19:08

中国クラウドゲーム市場が急成長、2023年は1.52兆円規模に拡大へ 無料記事

 クラウドゲーム(ゲームオンデマンド)市場が内外で急ピッチに拡大している。2020〜23年にかけては、特に大きな成長を記録する見込み。23年時点では中国だけでユーザー総数が合計6億5800万人に達し、国内クラウドゲーム市場が986億4000万人民元(約1兆5220億円)規模に膨張すると分析されている。騰訊研究院による報告内容などとして、毎日経済新聞が10日付で伝えた。
 世界のクラウドゲーム企業は、今年9月末時点で合計152社を数える。コンピュータゲームをストリーミング配信するクラウドゲームサービス事業には、メディア、ゲーム、ソフトウエア、クラウド・コンピューティング、ハードウエアなどの企業が相次ぎ参入した。うち上場した10社以外は、比較的若くて小粒(従業員100人以下)な企業が多い。すでにグーグル、マイクロソフト、ソニー、騰訊HD(Tencent:700/HK)が一大勢力を構築し、華為技術、浙江世紀華通集団(002602/SZ)、完美世界(Perfect World:002624/SZ)、三七互娯(002555/SZ)なども躍進が目立つ。
 一方、上場した規模の大きい10社を除く残りの中小企業は、資金需要が強い。これら中小クラウドゲーム企業は、2016〜19年にかけて世界全体で合計59社が総額13億4800万米ドル(約1460億円)に上る外部資金を調達した。今年1〜8月だけで13社が投融資を受けている。また、買収も活発だ。152社のうち20社(13.16%)は、騰訊、マイクロソフト、ソニー、アマゾンなど、より規模の大きい企業によって買収されている。
 中国では今年に入り、華為、騰訊、網易(ネットイーズ:NTES/NASDAQ)、中興通訊(ZTE:763/HK)などがクラウドゲーム推進に向けた新計画を策定した。グーグルによる登録制クラウドゲームサービス「Stadia」投入の影響を受け、浙江世紀華通集団、完美世界、三七互娯などもクラウドゲーム強化を打ち出している。マイクロソフトもクラウドゲームサービス「Project xCloud」を2020年から本格展開する予定だ。


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