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  ニュース     2019/12/11 18:59

中国:映画興行収入600億元突破、最多更新が確実に 無料記事

 中国で映画興行が好調だ。国家電影専項資金弁公室の運営サイト「中国電影票房」によると、今月6日の時点で年初からの累計興行収入は600億人民元(約9270億円)を突破し、過去最高となった前年実績(609億7600万人民元)超えがほぼ確実となった。600億人民元の大台達成は、2018年に比べて24日早かったという。複数メディアが10日までに伝えた。
 今年上半期の時点では、興行収入は前年同期比で2.7%減の311億7000万人民元にとどまり、約9年ぶりの前年割れとなっていた。ただ、国慶節映画が人気を集めるなどした結果、年後半に巻き返している。「愛国映画」が多数封切りされる中、国慶節連休(10月1〜7日)の興行収入は前年同期比129%増の43億5700万人民元に達した。
 来年の春節(旧正月)映画にも期待が集まる状況だ。オンラインチケット販売大手の猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)によると、春節連休(1月24〜30日)に封切りされる映画は計9本。バレーボール女子代表チームを題材とし、大女優コン・リーが出演する「中国女排」といった「愛国映画」に加え、日本の俳優陣も参加する「唐人街探案3(邦題:僕はチャイナタウンの名探偵3)」などが公開を控えている。現地メディアによると、20年春節連休の興行収入は、前年同期比5〜22%増の63億3000万〜73億3000万人民元に達すると予測されている。
 調査会社の芸恩諮詢(エントグループ)によれば、中国の興行収入は20年までに110億米ドル(約1兆2000億円)を上回り、世界最大となる見通し。ただ、成長ペースは減速する見込みで、今年1〜11月の興行収入は前年同期比5.7%増の595億人民元だった(18年通年は前年比9.1%増)。


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