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  ニュース     2020/02/14 18:59

中国:1月の車ディーラー在庫係数、1.33→1.50に悪化 無料記事

 中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標が足もとで上昇した。2020年1月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.50。19年12月の1.33から12.8%、前年同期の1.40から7.1%ずつ上昇(=悪化)し、「警戒ライン」とされる1.50に達した。メーカーが生産を完全停止しても、各ディーラーが在庫を消化するまでに1.50カ月要することを示す。中国汽車業界流通協会が13日に報告した。
 春節(旧正月)連休の到来、1月下旬の新型肺炎流行拡大などが響いている。前月比、前年同期比で販売がそろって低迷し、在庫圧力が強まった。2月に関しても、悲観している。企業などの業務再開が遅延するなか、在庫係数が大幅に上昇すると警戒感を示した。
 形態別の自動車ディーラー総合在庫係数も、そろって悪化している。高級車・輸入ブランドが1.41(昨年12月比↑0.30ポイント)、合資ブランドが1.40(↑0.22ポイント)、自主ブランドが1.77(↑0.16ポイント)で推移している。前月比の上昇率は、それぞれ27.4%、18.3%、9.9%で推移した。
 総合在庫係数が2.0を上回ったブランドは6を数えた。上汽通用五菱汽車の2.84、東風英菲尼迪(東風インフィニティ)の2.70、ジャガーランドローバーの2.64、シュコダの2.19、華晨中華の2.06など。
 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。 



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