足元の香港マーケットで、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）の株価が好調だ。2日終値は前日比3.99％高の518.50香港ドルと上場来高値を更新し、時価総額は4兆9530億香港ドル（約69兆円）と5億香港ドルの大台に接近。BNPパリバは最新リポートで、近く投入されるモバイルゲームの人気化に期待感を示し、目標株価を597.00香港ドルに30％上方修正している。香港メディアが3日伝えた。
　BNPパリバは最新リポートで、テンセントが近く、「地下城与勇士（アラド戦記）」「英雄聯盟（リーグ・オブ・レジェンド）」といった人気ゲームのモバイル版を投入する点に言及。これらゲームは2020〜21年の収益成長エンジンになるだけでなく、「10年規模のロングランヒットが期待できる」と指摘している。その上で、同社ゲーム事業の予想増収率について、20年で13→23％、21年で13→18％に上方修正。グループ全体の増収率は、それぞれ22→25％、21→24％に引き上げている。
　テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信（ウィーチャット）」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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