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  ニュース     2020/07/03 18:59

アリババ・クラウド、東南アジア市場を強化 無料記事

 阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)クラウド部門の「阿里雲(アリババ・クラウド)」は今年、インドネシアでデータセンターを増設し、フィリピンにエコシステムを構築して東南アジアへの進出を強化する。同社は最近1年でアジア太平洋地域のクラウド市場シェアが26%から28.2%に拡大し、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とマイクロソフトを合わせた水準に近づいた。香港経済日報などが2日報じた。
 同社は世界21リージョンに100カ所以上のデータセンターを展開。飛天オペレーションシステム、人工知能(AI)チップの「含光800」、神龍クラウドサーバーなど自社のコア技術で運用している。
 今後、技術開発とデータセンターの建設に3年間で2000億人民元(約3兆400億円)を投じて、クラウドインフラ展開で世界首位を目指す方針だ。
 アリババは世界トップクラスのEコマース企業。1999年に馬雲(ジャック・マー)氏が設立した(19年9月に会長引退)。「淘宝網(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」など個人向けECサイトを運営するほか、越境ECの「天猫国際」、BtoBの「1688.com」も展開。EC以外では、宅配スーパー「盒馬」、フードデリバリー「餓了麼」、動画ストリーミング「優酷」、クラウドサービス「阿里雲」などを傘下に擁する。海外事業では、16年に東南ア同業のラザダを買収した。


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