EMS（電子機器の受託製造サービス）世界2位の和碩聯合科技（ペガトロン：4938/TWSE）がインドで子会社を立ち上げ、工場を建設するもようだ。すでに子会社設立の手続きを終え、現在は工場建設地の選定を進めているという。米アップルのスマートフォン「iPhone」の組み立てを請け負う台湾企業で、インドに工場がないのは和碩だけだった。台湾メディアが17日伝えた。
　和碩はこれ以前に、リスク分散のために既存の中国、インドネシアに加えて、ベトナムやインドに工場を設置する考えを表明。中国以外での生産比率を10〜20％に引き上げる方針を示していた。
　同社は今年、3億5000万米ドル（約375億円）を設備投資に充てる計画。ベトナム工場の建設はすでに始まっており、2021年上期の完成、同年下期の操業開始を予定しているという。
　「iPhone」の組み立ては現在、和碩に加えて、鴻海精密工業（ホンハイ：2317/TWSE）、緯創資通（ウィストロン：3231/TWSE）の台湾3社が請け負っている。


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