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  ニュース     2020/06/01 18:59

中国:20年1Qホワイトカラー求人賃金は月額8821元、前期比やや低下 無料記事

 中国主要38都市のホワイトカラー求人月給が2020年第1四半期(1〜3月)に、平均8821人民元(約13万2900円)で推移したことが分かった。前年同期比で9.6%上昇したものの、前四半期比では0.1%低下している。1人の募集枠に対して何人が応募したかを示す「求職倍率」は46.3倍と、前四半期の34.5倍に比べて競争倍率が高まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業による求人活動が停滞したことが背景にあるとみられている。人材紹介大手の智聯招聘が発表した「2020年春季中国雇主需求与白領人才供給報告」で明らかにされた。
 都市別の求人月給は、北京市が1万1982人民元と全国最高の座をキープ。これに上海市の1万1303人民元、深セン市の1万616人民元などが続いている。4〜10位はそれぞれ、杭州市の9848人民元、珠海市の9302人民元、広州市の9197人民元、南京市の9080人民元、武漢市の9018人民元、アモイ市の8700人民元、寧波市の8641人民元。1〜8位は前四半期と同順位だったが、アモイ市と寧波市の順位が入れ替わった。
 一方、38都市で最も低い都市は、瀋陽市の6567人民元。ほか長春市の6602人民元、太原市の6815人民元など、東北・内陸部エリアの都市群が引き続きワースト上位に並んだ。
 業種別の上位は、ファンド・証券・先物・投資が1万2286人民元で1位に浮上。このほか、信託・担保・競売・質屋が1万1540人民元、オンラインゲームが1万940人民元などと引き続き上位に並んだ。一方、オフィス用品・設備が6912人民元、印刷・包装・製紙が7091人民元、小売・卸売が7180人民元でワースト上位となった。
 都市別の求職倍率は、北京市が120.2倍と圧倒的に高い。また、前四半期に7位だった成都の求職倍率が64.1倍に達し、北京市に次ぐ2位となった。以下、貴陽市が61.9倍、上海市が61.3倍、瀋陽市が59.2倍など。半面、寧波市が15.9倍、アモイ市が17.2倍、福州市が17.4倍と低水準だった。
 智聯招聘は四半期ごとに、主要38都市のホワイトカラー求人データを発表している。平均求人月給は18年1四半期が7629人民元、第2四半期が7832人民元、第3四半期が7850人民元、第4四半期が8096人民元、19年第1四半期が8050人民元、第2四半期が8452人民元、第3四半期が8698人民元、第4四半期が8829人民元と推移している。


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