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  ニュース     2020/09/04 18:59

中国:コロナ禍で企業の募集減、留日外国人学生の内定率31.5%どまり 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 日本に留学している外国人学生の就職内定率は、7月時点で約3割水準にとどまっている。日本人学生の7割超と比較しても大きな差がついている実態が明らかになった。コロナ流行後に企業が相次いで採用活動を縮小したことや、中国人をはじめとする留学生の就職活動のスタート時期の遅さが主因と見られている。中国メディアがこのほど伝えた。
 調査はディスコが8月に発表した「外国人留学生の就職活動に関する調査結果」で、2021年卒の大学4年、または大学院修士課程2年生を対象として、7月に実施。2849人が回答した。
 「新型コロナによる就職活動への影響」では、「とても影響がある」が53.9%、「やや影響がある」が37.9%と、合計で9割を超えた。具体的には、留学生向け説明会の中止や、中小企業の採用停止などが挙げられている。
 一方、内定率では7月時点で31.5%に過ぎず、日本人学生の77.7%に比べ大きな差が開いた。内定者のうち就職活動を継続している割合も、留学生は79.3%であるのに対し、日本人学生は37.9%と低い割合という。留学生の就職活動スケジュールと比較し、日本人学生のスタートが3年生の6月と1年近く早い点が指摘された。

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