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  ニュース     2020/06/29 18:59

中国新興EV「拜騰」が米でリストラ、コロナ対応 無料記事

 中国の新興電気自動車(EV)メーカーである拜騰汽車(BYTON)が米事業の縮小に踏み切るもようだ。戴雷・最高経営責任者(CEO)は現地時間24日、社内メールを通じて「6月30日までのリストラ実施」を米事業拠点の全従業員に通知。未払い分給与を同日までに清算すると承諾したという。盖世汽車などが25日、消息筋情報として伝えた。
 新型コロナウイルス感染防止策の波及による経済停滞が重しとなるなか、コストカットで難局を乗り切る構え。リストラの規模は不明ながら、研究開発人材と役職クラスの従業員は留保するとみられる。
 南京知行新能源技術開発有限公司(FMC)傘下の拜騰を巡っては、資金繰り難の問題がこれ以前から伝えられている。中国国内拠点でも従業員への給与支払いが滞っている状況だ。中国メディアの23日付報道によれば、本拠の江蘇省・南京市で23日、給与の支払いを求める従業員グループが集合。南京市経済開発区の企業拠点で、「遅払い中の賃金」を速やかに発給するよう求める声が上がった。消息筋によれば、未払い分はすでに4カ月分に積み上がっている。労働者らの求めに応じ、会社側はまず1カ月分を支払う方向で調整中という。
 別の消息筋によれば、拜騰はすでに上海事務所を4月に閉鎖。北京事務所についても、6月中旬に賃貸契約を終了した。南京工場は現在、夏の「高温休暇」に入っている。
 拜騰はBMWグループの副社長を務めたCarsten Brietfield氏が日産中国ブランドの東風インフィニティ社長を務めたDaniel Kirchert氏とともに創業した新興EVメーカー。第一汽車集団や寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)などから出資を受けた。


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