中国の通信キャリア大手、中国電信（チャイナ・テレコム：728/HK）の王国権・副総経理は15日、第5世代（5G）移動通信サービスの契約者が800万人を超えたことを明らかにした。中国で昨年11月に5G商用サービスが正式スタートしてからわずか2カ月で、順調にユーザー数を伸ばしている。2020年は5G端末6000万台、VR端末300万台、スマートホーム端末3600万台を目標に事業展開していく方針だ。複数メディアが伝えた。
　一方、競合する中国移動（チャイナ・モバイル：941/HK）は先週7日までの時点で、5Gサービス契約者が302万人に達したと報告している。統計の時差はあるものの、現時点では中国電信の方が利用者数を伸ばしているようだ。
　なお、工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が発表した最新データによると、中国での5G端末出荷数は19年12月に541万4000台と増加基調を維持した。8月は21万9000台、9月は49万7000台、10月は249万4000台、11月は507万4000台と推移している。
　中国電信は固定通信キャリアの国内最大手。携帯電話では国内3位。固定電話の加入は減少が続くが、08年の業界大再編で携帯電話事業に参入した。13年12月に4G、19年6月に5Gの商用化ライセンスを取得。19年は5G関連の設備投資に90億人民元を投じた。


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