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  ニュース     2020/07/27 19:31

華為がインド収入目標を5割下方修正か、現地で7割人員削減 無料記事

 中国の通信機器メーカー最大手、華為技術(ファーウェイ)がインド市場での2020年目標売上高を約5割下方修正したもようだ。現地での需要急減が理由。研究開発人員などを中心に、現地で60〜70%の人員削減も検討しているようだ。インド現地メディアが27日、消息筋情報として伝えた。
 消息筋によれば、華為は20年のインド目標売上高を3億5000万〜5億米ドル(約369億〜528億円)に引き下げた。従来目標は7億〜8億米ドル。現地主要顧客の通信キャリア2社から新規受注がゼロになる可能性を反映させた。
 一部メディアはこれ以前に、第5世代(5G)移動通信サービス網の構築に必要な設備について、インド政府が中国メーカーの排除を検討中――と報じている。インド当局は国内の通信キャリアに対し、華為や中興通訊(ZTE:763/HK)からの設備調達を禁止する意向。すでにバーティ・エアテル、リライアンス・ジオ・インフォコム、ボーダフォン・アイデアといったキャリア大手と接触しているという。
 中国、インドの両国を巡っては、国境係争地での軍衝突を受けて緊張が増している状況だ。インド政府は6月末、国家安全保障上の問題を理由に、59の中国製モバイルアプリを禁止すると発表した。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の「微信(ウィーチャット)」や、北京字節跳動科技(バイトダンス)の「TikTok(ティックトック)」、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)の「百度地図(バイドゥ・マップ)」などが対象となる。


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