中国の天津浜海国際空港に23日午後、パリから到着した北京行き中国国際航空CA934便で、乗客10人から発熱や気道炎症などの症状がみつかり、救急車で天津市内の病院に運ばれた。新型コロナウイルスの感染の有無について検査を受けるという。中国民用航空局などが22日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国際航空便で北京に向かう旅客の直行を禁止し、天津や石家荘、上海（浦東）など12カ所での検疫を義務付けることを通知したため、同便は天津に着陸した。複数メディアが伝えた。
　CA934便には中国人212人、インドやフランスなど外国人17人が搭乗。着陸前に、乗客7人に発熱の症状があるとの情報が寄せられた。天津空港の検疫スタッフが防護服姿で待ち構え、救急車4台と大型バス10台を待機させた。
　国家衛生健康委員会は24日、23日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者が78人だったことを明らかにした。うち74人が域外からの入国者。一方、新たに増えた死者は7人（すべて湖北）で、疑い例は35人増えた。
　24日午前0時（現地時間）現在、新型コロナウイルス感染者数は累計8万1171人、死者は3277人。治癒や死者などを除いた現在の患者数は4735人（うち重症1573人）となっている。


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