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  ニュース     2020/03/24 18:59

中国:新型コロナ治癒者1000人以上が血漿提供、重症患者を治療 無料記事

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復者による血漿提供数が延べ1000人を超えた。1人分で重篤患者2〜3人が治療可能という。全国に設けた18省・直轄市・自治区の採取ステーション50カ所を通じ、当局は3月21日までに感染症治癒者の血漿35万2000ミリリットル(352リットル)を集めた。うち湖北省の治癒者血漿採取は850人近く、武漢市だけで400人近くから提供を受けている。経済日報などが24日までに伝えた。
 中医薬や海外発薬品を医療現場で使用する一方、中国では新型コロナウイルス感染症治癒者の血漿から検出したウイルス中和抗体による治療法も注目されている。まず国薬集団・中国生物技術股フン有限公司が血漿を採取し、医療機関に提供した。第一線の治療現場に、より多くを届けるべきと説明されている。
 中国生物武漢生物制品研究所によれば、新型コロナ重症患者に治癒者血漿を投与した場合、大部分は48時間以内に新型コロナウイルス核酸検出(PCR検査)が「陽性」から「陰性」に転じた。肺のCT画像から改善が確認できるほか、炎症を示す各指標も低下する。同時にリンパ球の比率、血中の酸素飽和度(SpO2)が上昇することが確認された。
 中国国内で初めて回復者の血漿が使用されたのは、2005年に発生した死亡率40%超の鳥インフルエンザA(H5N1)感染症。患者に投与後、2〜3日で解熱し、最終的に回復した例があるという。



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