【亜州ビジネス編集部】江蘇省の蘇州高新技術産業開発区(蘇州高新区)が医療機器、バイオ医薬産業の振興に力を入れている。医療機器関連企業の進出は300社以上、生産額は200億人民元（約3130）に達した。市レベル以上のバイオ医薬分野をリードするハイエンド人材は42人に上る。省・市の承認を受けた技術成果の転換プロジェクトは80件を超えた。同区によると、両分野は毎年約30％の成長を続けている。科技日報が13日報じた。
　区内には知名度の高い企業も増えている。北京速邁医療科技は国内口腔医療の特定分野でトップブランドで、蘇州法蘭克曼医療器械有限公司は外科の吻合器分野で中国首位、世界3位の企業だ。蘇州康多機器人有限公司は世界で初めて第5世代（5G）通信を利用した遠隔での動物手術実験を成功させている。蘇州心擎医療技術有限公司は中国で初めて体外設置型の磁気浮上型人工心臓の生産ラインを設けた。
　今年8月21日、蘇州高新区は医療機器産業発展大会を開催し、新たに51件の産業プロジェクトと48件の人材プロジェクトの契約を行った。契約者には中国科学院蘇州医工所、中国兵器工業集団第214研究所蘇州研発中心、蘇州協同創新用機器人研究院などが含まれる。
　同日には中国生物医学工程学会（蘇州）の科技経済融合ワークステーションを設立。蘇州高新区管理委員会直属の国有企業、蘇州蘇高新集団有限公司と銀行8行が江蘇医療器械科技産業園の企業に400億人民元を協調融資することが決まった。蘇州科技城管理委員会と蘇州大学付属第一医院など5つの病院が蘇州市市医療器械・バイオ医学転化センターの設置契約を結ぶなど、産業発展のためのプラットフォーム構築にも注力している。



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