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  ニュース     2020/11/27 19:00

中国:車ディーラー10月在庫係数、1.56→1.57に小幅悪化 無料記事

 中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標が足元で高止まりしている。2020年10月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.57(販売1.57カ月分相当)。前月(1.56)、前年同月(1.39)と比べてそろってやや上昇(=悪化)した。警戒水準の1.50を超えて推移している。中国汽車業界流通協会がこのほど報告した。
 経済活動の回復、各地の販売促進イベント開催、9月末の北京モーターショー開催などが需要を支えている。年間目標の達成に向けて、各ディーラーは在庫を仕入れて販売に注力した。一方、「消費のグレードアップ」が進むなか、高級車ブランドは警戒水準を下回り続けている。
 形態別の自動車ディーラー総合在庫係数も小動き。高級車・輸入ブランドが1.31(前月比↑0.01ポイント)、合資ブランドが1.57(↑0.02ポイント)、自主ブランドが1.71(変わらず)で推移した。
 在庫が販売2カ月相当以上に積み上がったブランドは7つを数える。東風インフィニティ(2.51)、シュコダ(2.41)、栄威(2.34)などの在庫圧力が強まった。
 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。


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