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  ニュース     2020/11/27 19:00

中国:10月「車ディーラー在庫指数」54.1、前月比0.1ポイント悪化 無料記事

 中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の高止まりが持続している。業界団体の中国汽車流通協会によると、今年10月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」は54.1ポイントで、前月から0.1ポイント上昇(=悪化)した。警戒ラインの50ポイントを34カ月連続で上回ったものの、前年同月に比べると8.3ポイントも改善している。
 需要期を迎えるなか、新車販売が上向いた。各地方政府の消費刺激策も奏功している。ただ、農業が繁忙期入りした中国北方では、販売の停滞がみられた。新疆ウイグル自治区も売れ行きが芳しくない。新型コロナウイルスの新規感染が報告されたことで、防疫作業が優先されている。在庫圧力が強まっていることで、各ディーラーは利益を削って販売を強化した。
 形態別のVIAは、輸入車・高級車が52.0(前月比↑4.7ポイント)、合弁が55.3(↓2.3)、中国自主が53.0(↓1.3)で推移している。
 一方、地域別のVIA動向は、北方エリア(北京市、河北省、河南省、黒竜江省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)が55.4ポイント(前月比↓2.8ポイント)、東方エリア(安徽省、江蘇省、山東省、上海市、天津市、浙江省)が53.3ポイント(↓0.9ポイント)、西方エリア(甘粛省、貴州省、陝西省、四川省、新疆ウイグル自治区、雲南省、重慶市、寧夏回族自治区、青海省、チベット自治区)が55.9ポイント(↑4.3ポイント)、南方エリア(福建省、広東省、広西チワン族自治区、海南省、湖北省、湖南省、江西省)が49.0ポイント(↓0.8ポイント)となった。
 VIA(Vehicle Inventory Alert Index)は製造業購買担当者景気指数PMIの算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。


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