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  ニュース     2020/09/25 19:55

FTSEラッセルが「中国債」指数組み入れへ、人民元の先高観強まる 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 指数算出会社のFTSEラッセルは24日、同社の世界国債インデックス(WGBI)に中国の国債を組み入れると発表した。2021年3月から段階的に組み入れる方針。市場関係者の間では、これにより1兆人民元(約15兆4000億円)を超える海外資金が中国債に流入するとの試算も示されている。人民元相場の上昇をさらに後押しする見通しだ。香港メディアが25日伝えた。
 報道によると、中国債への海外資金の流入は今年4月から加速。現在まで約5カ月間の流入規模は5000億人民元超に達している。人民元の対米ドル相場も5月から上昇基調となり、同月安値から現在までの上昇率は4%を超えている状況だ。
 世界的な金融緩和の流れと、コロナ禍からの中国のいち早い回復が中国への資金流入につながっている格好。中国の10年債利回りは足元で3.1%台まで上昇し、米10年債利回り(0.67%台)の4倍以上の水準に達している。
 中国債はすでにJPモルガン・チェースなどの指数に組み入れられているが、FTSEラッセルのWGBIは追随するパッシブ運用戦略投資家の規模がはるかに大きい。


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