【亜州ビジネス編集部】不当廉売行為の立証に向けて、中国は米国産化学品の調査に乗り出す。商務部は25日、米国産のポリ塩化ビニル（PVC）に関する不当廉売有無を調べると発表した。1年間かけて反ダンピング（AD）調査を展開し、特殊な事情がある場合はさらに1年半延長する。中国企業による訴えを今年8月18日に受理した。
　有機合成材料のPVCは用途が広い。主に建材、包装、電子・電気、家具・装飾、日用品などに使われる。世界の生産地は、アジア、米州、欧州。中国は米国製PVCの主な輸出先。中国のPVC輸入に占める米国製の比率は、2016年の40.15％から19年の44.62％にまで拡大している。


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