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  ニュース     2021/02/08 19:00

中国:春節連休も工場稼働継続、労働力は例年より充足 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国では今年、春節(旧正月)連休も多くの工場が稼働を続ける見通しだ。新型コロナウイルスの流行を受け、「巣ごもり」商品を中心に中国の製造業に海外からの受注が集まっているため。北京、広東などの工場では、従業員に報奨金を支払い、残業を要請するケースも増えているという。各地方政府が帰省自粛を求めていることもあり、労働力も例年に比べて充足しているようだ。香港経済日報が8日伝えた。
 北京経済開発区のディスプレイ工場では、春節期間も毎日18時間稼働し、1日当たり2万件の生産を目指す方針。状況に応じて、24時間フル稼働も検討する構えだ。同社の売上高は2020年に前年比で14%増加したが、今年第1四半期(1〜3月)は60%増収を達成。製品出荷数は前年同期を85%上回った。
 また、雲南省のコンピュータ数値制御装置(CNC)メーカーは春節期間も生産を継続し、スペインなど50カ国向けの輸出に対応する構え。昨年第2四半期(4〜6月)に生産を再開して以降、工場はほぼフル稼働状態が続いており、最新の受注は納期が3カ月後になる見通しだ。このほか、広東省の家具メーカーでは、海外からの受注が昨年比で20%増加しており、春節期間もほぼ全ての工場労働者が出勤する予定という。
 一方、世界的なコンテナ不足により、主要メーカーの太倉中集集装箱製造公司も生産拡大を迫られている。同社は1時間当たりの生産数を従来の260個から385個に拡大。これは過去最高水準に達するが、それでも納品には半年かかる見込みだ。


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