【亜州ビジネス編集部】2021年の中国乗用車販売に関し、業界団体の全国乗用車市場信息聯席会（乗聯会）は21日、小売市場では前年比8％の伸びを達成するとの見通しを示した。新型コロナウイルス防疫の進展、国の経済活性化策を通じ、20年に基礎が固まったと分析。今年は成長に転じるとの見方を強調した。
　一方、商用車に関しては3.2％の販売増を見込む。年間の卸売台数は440万台に拡大すると予想した。防疫対策、インフラ整備、物流需要増などを追い風に、中型・大型トラックを中心に販売増が続くとみている。
　20年累計の乗用車小売台数は、狭義ベース（マイクロバスを除く）で前年比6.8％減の1928万8000台、広義ベースで6.8％減の1960万5000台。19年は狭義ベースで7.3％減となっていたが、下げ幅を縮小させた格好だ。乗聯会は「コロナ禍の中で健闘した」と指摘している。
　21年の乗用車小売台数について、乗聯会は20年末時点で前年比で7％増加するとの見通しを明らかにしていた。


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