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  ニュース     2020/11/26 18:59

IC世界大手15社は20年に13%増収へ、TSMCなど上位維持 無料記事

 世界の半導体市場上位15社の2020年売上高は、前年比13%増の3554億1800万米ドル(約37兆円)に達する見通しだ。新型コロナウイルスの流行は世界的な景気悪化を招いたものの、同時に世界的なデジタル変革を促し、半導体市場の成長につながった。企業別のランキングでは、インテル、サムスン電子、台湾積体電路製造(TSMC)、SKハイニックス、マイクロンが上位5社に並び、前年と同じ順位を維持する見込みという。市場調査会社の米ICインサイツが23日に最新リポートで発表した。
 上位15社の売上高の伸び(13%)は、世界の半導体業界全体の予想増加率(6%)の2倍に当たる水準だ。上位企業の競争力が一段と高まっている。なお、19年の上位15社の売上高は、前年比で15%減少した。
 6〜15位には、クアルコム、ブロードコム、エヌビディア、テキサス・インスツルメンツ(TI)、インフィニオン、聯発科技(メディアテック)、キオクシア、アップル、STマイクロエレクトロニクス、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が並ぶ。うちメディアテックとAMDは今年、初めて15位圏内に入る見通し。20年売上高はメディアテックが前年比35%増の107億8100万米ドル、AMDが41%増の95億1900万米ドルに達する見込みだ。
 一方、アップルに関しては、内部でのみプロセッサーやカスタムICを設計しており、他社への販売はない。ICインサイツによれば、アップルのカスタムICは100億4000万米ドル程度の販売規模が見込まれるという。
 このほか、純粋なファウンドリであるTSMCが引き続き上位に入った。TSMCの20年売上高は前年比31%増の454億2000万米ドルに膨らむと予測されている。TSMCの売り上げ大幅増は、アップル、華為技術(ファーウェイ)子会社の海思半導体(HiSilicon)向けが好調によるものだ。
 これら15社の国別(本社)内訳は、米国が8社、韓国、台湾、欧州が各2社、日本が1社だった。事業形態別では、自社で全工程を行うIDMが8社(インテル、サムスン、SKハイニックス、マイクロン、TI、インフィニオン、キオクシア、ST)、ファブレスが6社(クアルコム、ブロードコム、エヌビディア、メディアテック、アップル、AMD)、ファウンドリが1社(TSMC)となっている。


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