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  ニュース     2020/10/12 18:59

台湾ファウンドリUMC、3Q売上高が過去最高に 無料記事

 台湾のファウンドリ大手、聯華電子(UMC:2303/TW)が8日発表した9月連結売上高は前月比2.1%減、前年同月比34.3%増の145億3400万台湾元(約538億円)となった。第3四半期連結売上高は前期比1%増、前年同期比23.7%増の448億7000万台湾元と四半期ベースで過去最高を更新している。台湾・経済日報が9日報じた。
 米国が中国ファウンドリ最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC:2303/TW)に対し輸出規制を発動した中、台湾ファウンドリの台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)、UMC、世界先進積体電路(VIS:5347/TW)への転注が起き、8インチウェーハ工場の製品受託価格は2021年まで上昇が続くと予想されている。UMCは一部製品の受託価格を既に3割引き上げたと伝えられる。
 第3四半期以降、大型ドライバIC、電源IC、ベースバンドICの需要が増加し、8インチファウンドリの生産状況は予想以上にひっ迫している。UMCは生産能力と技術的優位によって利益が大幅に拡大するとみられる。
 VISの9月連結売上高は前月比2.3%増、前年同月比21.8%増の28億5000万台湾元で、月次ベースで過去3番目に高かった。第3四半期連結売上高は前期比1.4%増、前年同期比17%増の83億4300万台湾元。今年1〜9月の連結売上高は前年同期比16.5%増の244億1400万台湾元となった。
 同社の方略・董事長は、8インチ生産ラインは需要に対応できない状況で、供給ひっ迫は来年まで続くとの見通しを示した。



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