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  ニュース     2021/01/15 19:00

アリババ馬氏は「無事」、アント社外取締役がコメント 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】香港の投資ファンド、春華資本(プリマベーラ・キャピタル)の胡祖六(フレッド・フー)会長は13日、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏について、「無事」でいるとの認識を示した。春華資本はアリババ傘下のマ蟻集団(アント・グループ)に投資しており、胡氏はアントの社外取締役も務める。馬氏はここ数カ月にわたり、公の場から姿を消しているとして、その行方が注目されている。
 胡氏は海外メディアの取材に対し、「(馬氏は)無事でいると思う。彼は起業家の成功例であり続ける」とコメント。また、アントについても「非常に成功したイノベーターであり、中国のフィンテックを独力で作り上げた」と述べ、将来的にも有望であるとの考えを示した。ただ、馬氏の詳細な近況やアントの新規株式公開(IPO)再開見通しなどについては、コメントを差し控えた。
 馬氏に関しては、昨年10月末に上海で開かれた金融フォーラムに参加して以来、2カ月以上、公の場に姿を見せていないことから、さまざまな憶測を呼んでいる状況だ。一部では、馬氏が当局に拘束されたとの憶測もあるが、市場関係者の間では「行方不明ではなく、目立たないようにしているだけ」との見方も多い。
 なお、前述の金融フォーラムで、馬氏は「中国にシステミックな金融リスクはない。なぜなら中国の金融には基本的にシステムが存在しないからだ」「良いイノベーションは監督管理を恐れない。ただ、古い方式の監督管理を恐れる」「バーゼル合意は老人クラブのようなもの」などと発言。この発言が習近平・国家主席の「怒りを買った」と報じられており、アントは直前でIPO延期を強いられた。


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