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  ニュース     2020/10/27 19:00

大学生8割が「中国製品歓迎」、国産イメージ急向上 無料記事

 中国青年報などが全国の大学生らに実施した中国産製品イメージを尋ねるアンケートで、回答者の約8割が好意的な回答をしていた実態が明らかになった。コストパフォーマンスを重視する若い世代が消費の中心に台頭してきたことや、当局が国産品のイメージアップ活動に着手したことなどが主因という。
 26日付同紙によると、アンケートは大学以上の高等教育機関の学生998人から回答を得たもの。うち79.83%が「国産品を支持する」と答えており、国産ブランドに対する期待については「熱狂的に購入する」と「質・量の改善に期待する」がほぼ同等の1割程度の回答となった。使用感では「現状に満足している」が83.75%と高い割合を占めた。このほか、◆「質量ともに優秀」(52.60%)、◆「コストパフォーマンスが良い」(48.65%)、◆「性能が良い」(45.74%)、「見た目が良い」(31.7%)――と、概ね好評な結果となった。購入の理由は、中国企業やブランドの支持、親しみなどが理由に上がった。
 大学生からは、「スマートフォンなどで機能が同じなら、国産品の方が価格が安い」、「家電はドイツ製、カメラを買うなら日本製、などと以前は考えていたけれど、CM影響で外国製品を買うことが流行だと思っていた」――などのコメントが寄せられた。
 また、京東商城(JD/NASDAQ、9618/HK)が発表した「中国ブランドリポート」でも、2019年の民族ブランドは、ブランド数、延べ発注人数、受注件数がそろって前年同期比で輸入ブランドよりも伸び幅が大きく、20%以上の差が開いた。
 中国の消費市場は「80後」(1980年代生まれ)、「90後」(1990年代生まれ)が主力となり、「Z世代」(1995〜2012年生まれ)も参入した。17年には国務院が5月10日を「中国ブランドの日」と定め、強大な内需の力と国力への自信が特に若者に向けた国産品の支持を得たものと分析されている。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)のリポートでも、新規国産ブランドの消費者の半数以上は「95後」(1995〜99年生まれ)とされた。

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