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  ニュース     2020/10/27 19:00

中国:20年3Qホワイトカラー求人賃金、月額8688元に減少 無料記事

 中国主要38都市のホワイトカラー求人月給が2020年第3四半期(7〜9月)に、平均8688人民元(約13万5800円)で推移したことが分かった。前年同期比で0.1%、前四半期比では0.3%ずつ減少している。1人の募集枠に対して何人が応募したかを示す「求職倍率」は40.3倍と、前四半期の49.1倍に比べて競争倍率が低下。新型コロナウイルス流行を経て、求職市場での競争は激化しているものの、秋季は季節要因でやや下向いている。人材紹介大手の智聯招聘が発表した「2020年秋季中国雇主需求与白領人才供給報告」で明らかにされた。
 都市別の求人月給は、北京市が1万1623人民元と全国最高の座をキープ。これに上海市の1万1226人民元、深セン市の1万453人民元が続いている。4〜10位はそれぞれ、杭州市の9812人民元、広州市の9230人民元、珠海市の9011人民元、南京市の8928人民元、ウルムチ市の8843人民元、アモイ市の8750人民元、寧波市の8701人民元。ウルムチ市がベスト10入りする半面、東莞市(8605人民元)が11位にランクダウンした。
 一方、38都市で最も低い都市は、長春市の6608人民元。ほか瀋陽市の6715人民元、ハルビン市の6717人民元など、東北・内陸部エリアの都市群が引き続きワースト上位に並んだ。
 都市別の求職倍率は、北京市が102.0倍と圧倒的に高い。また、前四半期に6位だった天津市の求職倍率が53.6倍に達し、北京市に次ぐ2位となった。以下、瀋陽市が51.8倍、上海市が50.5倍、海口市が49.6倍など。半面、寧波市が12.2倍、アモイ市が14.5倍、福州市が14.9倍と低水準だった。
 智聯招聘は四半期ごとに、主要38都市のホワイトカラー求人データを発表している。平均求人月給は18年1四半期が7629人民元、第2四半期が7832人民元、第3四半期が7850人民元、第4四半期が8096人民元、19年第1四半期が8050人民元、第2四半期が8452人民元、第3四半期が8698人民元、第4四半期が8829人民元、20年第1四半期が8821人民元、第2四半期が8715人民元と推移している。


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