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  ニュース     2021/01/19 19:59

中国:北京アニメ・ゲーム産業、20年生産総額3割増の1.7兆円 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の首都・北京市でアニメーション・ゲーム産業が急成長している。北京動漫遊戯産業会によれば、2020年の生産総額は前年比32.0%増の1063億人民元(約1兆7042億円)に達し、全国の19.3%を占める規模だ。第13次5カ年計画(2016〜20年)期間中に生産額の倍増を実現している。うちアニメ産業が168億7100万人民元、ゲーム産業が894億2900万人民元となっている。北京日報が17日付で伝えた。
 新型コロナウイルスの流行を受けて、20年はデジタルエンターテインメント消費の新たな需要が喚起された。在宅時間が伸びたことで、アニメ・ゲーム産業のユーザー数や利用時間が増加。1〜10月にかけて、北京市当局に登録されたアニメ作品の総時間は1万5681分で全国(15万5114分)の10.1%を占めた。中国のアニメ産業は、北京市を中心として、周辺都市に放射状に引き続き発展・成長する傾向を示しており、防疫対策が常態化した中にあっても、マイナストレンドに逆行して成長を続けている。
 全国のオンラインアニメ市場規模は20年に205億2000万人民元、オンラインコミック市場規模も33億5000万人民元に膨らんだ。これら市場においても、北京市がトップを走っている。
 アニメ映画については、20年に合計33作品が公開された(前年比73.5%減)。うち国産アニメが16作品で興行収入は17億1200万人民元となり、全体の73%を占めている。海外アニメは12作品で興行収入は6億2600万人民元だった(全体の27%)。うち国産アニメ「姜子牙(Legend of Deification)」の興行収入は16億200万人民元となり、世界興行収入6位にランクインした。
 北京市のモバイルゲーム市場も拡大を続けている。モバイルゲーム市場の売上高は20年に前年比15.0%増の894億2900万人民元に膨らんだ。モバイルゲームユーザー数は5081万人に達し、19年に比べて16万6000人増加している。積極的な海外展開が北京市ゲーム産業の特徴かつ強み。北京市のゲーム総輸出額は前年比30%増の419億2900万人民元に増大した。14年の42億人民元と比較した場合、約10倍の規模に膨らんでいる。北京市のゲーム企業が自主開発したオンラインゲーム製品は100カ国・地域以上をカバー。世界のゲーム市場で重要な地位を占めている。20年11月時点のゲーム登録件数は178件だった。


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