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  ニュース     2024/01/05 14:22

中国:威馬汽車の民事再生申請、裁判所が受理 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】新興EV(電気自動車)メーカーの威馬汽車科技集団有限公司(WM Motor)は3日、2023年12月13日に正式提出した重整(日本の民事再生に相当)申請が上海市第三中級人民法院(裁判所)によって12月29日に受理されたと発表した。大幅な債務超過に陥るなか、早期の再建を図る。21世紀経済報道などが伝えた。
 負債総額は21年末時点で406億人民元(約8240億円)に上る。会計監査、資産評価、債権届出などを終えた。内外の戦略投資家を募る。すでに交渉相手と初歩的な商談を進めているという。
 受注不足に直面し、威馬汽車は浙江省温州市に構える主力工場が操業停止。北京市や上海市など各地で販売店舗が相次ぎ閉鎖された。業界団体の全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)によると、威馬汽車の22年販売は前年比33.3%減の2万9450台。月平均でわずか2400台程度にとどまった計算となる。
 威馬汽車は、浙江吉利控股集団の海外事業部門の副総裁などを務めた瀋暉氏が創業。18年9月末、初の量産モデルとなる電動SUV「EX5」を出荷した。浙江省温州市、湖北省黄岡市に工場を構える。かつて中国の新興EV勢の中で、蔚来集団(ニーオ:9866/HK)や小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)、理想汽車(リ・オート:2015/HK)に続く2番手グループの成長株と目されていた時期もあった。


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