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  ニュース     2024/04/11 13:04

中国24年成長見通し上方修正相次ぐ、ADBは4.8%に引き上げ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】足元で中国の2024年GDP(国内総生産)成長見通しを上方修正する動きが相次いでいる。アジア開発銀行(ADB)は11日発表した最新の「アジア経済見通し」で、中国の2024年GDP成長率予想を4.8%に上方修正した。昨年12月予測時の4.5%から0.3ポイント引き上げている。アジア全体の成長率も4.8→4.9%に上方修正した。香港メディアの信報が伝えた。

 一部地域の安定した内需が中国不動産セクターに起因する景気減速の影響を相殺するとADBは指摘。外部環境の見通しに不透明感はあるものの、大部分の経済圏で利上げサイクルの終了が予想されるほか、半導体業界の回復によるモノの輸出の継続的な回復に支えられ、アジア新興国は24年も安定成長を維持するとみている。

 ただ、中東をはじめとする地政学的緊張がサプライチェーンを混乱させ、インフレを再び加速させる可能性があるとも指摘。中国に関しては、不動産リスクを含む複数の課題が同国の力強い景気回復を抑制し、成長の重しになっているとも分析した。

 25年の成長率については、中国が4.5%、アジア新興国全体が4.9%と予測した。

 このほか、モルガン・スタンレーは24年の予想成長率を4.2→4.8%、25年を4.0→4.5%に引き上げた。中国共産党は4月末と7月末の政治局会議で、一段の景気対策を打ち出す可能性が高いと指摘している。またゴールドマン・サックスは24年の予想成長率を4.8→5.0%に上方修正。製造業の成長が景気回復を支えるとみている。


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