【亜州ビジネス編集部】かつて「中国版ZARA」と呼ばれ、全国に約1万店舗を展開していたアパレル大手、新疆拉夏貝爾服装がこのほど破産を発表した。債務超過額は15億1000万人民元（約310億円）に上る。中国新聞網が25日付で伝えた。
　新疆拉夏貝爾服装は1998年に設立され、2014年に香港で新規株式公開（IPO）を行った。17年には上海A株市場に重複上場。国内初の「A＋H」重複上場を果たしたアパレル企業となった。国内店舗数は17年に9448店を数え、18年の売上高は100億人民元を超過。レディースアパレル上場企業として最大を記録した。
　しかし18年以降に経営が悪化。17年の純損益は約5億人民元の黒字だったが、18年は1億6000万人民元の赤字に転落した。19年以降も赤字が続き、21年は8億2000万人民元の純損失を計上。21年11月には、債権者から破産清算を申し立てられた。22年5月に上海、23年2月に香港での上場を廃止している。


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