【亜州ビジネス編集部】オリンピックイヤーを迎えて、世界的な日用雑貨品の卸売市場である浙江省義烏市では、スポーツ用品や国旗、マフラーといった応援グッズの輸出販売に弾みがついている。今夏のパリオリンピックの開催に向けて、関連需要が拡大している形だ。第一財経が5月30日付で伝えた。
　義烏税関によると、今年1～3月にかけて、同市のスポーツ用品輸出額は前年同期比46.2％増の22億人民元（約485億円）に拡大。うち欧州連合（EU）諸国向け輸出額は同32.2％増の2億3000万人民元に膨らんだ。
　五輪関連グッズ以外にも、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、スポーツ大会が多く開催されるようになったことで、トロフィーやメダルの引き合いも旺盛だ。また、義烏のアパレル製造業者ではこのところ、今年11月の米大統領選に向けて応援Tシャツの注文が増えてきた。ある業者は前回の米大統領選前に続いて「トランプTシャツ」を受注。今回の受注量は前回に比べてやや多いという。
　パリ2024夏季オリンピックのスケジュールは7月26日～8月11日。開会式はパリ中心部を流れるセーヌ川が舞台となる。32競技329種目を実施される予定だ。パリ五輪の開催は、1900年と1924年に続き3回目。


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