韓国・サムスン電子は、中国市場に投入する2024年度のフラッグシップスマートフォン「Galaxy S24シリーズ」に、百度集団（バイドゥ：9888/HK、BIDU/NASDAQ）の生成AI「文心一言（アーニー・ボット）」を採用する。人工知能（AI）サービスの品質向上によって中国市場でのシェア拡大を目指す。ビジネスコリアが29日、CNBCなどの報道として伝えた。

　生成AIに含まれる大規模言語モデル（LLM）は、広範な言語データから文の構造、文法、意味などを学習することによって、言語を理解して生成できる。文心一言の採用には、中国市場向け機種の中国語学習能力を向上させ、AIサービスの質を高める狙いがある。

　Galaxy S24シリーズはオンライン接続なしにAI処理が可能な、業界初の「AIスマートフォン」をアピールしている。同技術によって、日本語や英語、韓国語など異なる13種類の言語間通話を同時通訳する世界初の機能を搭載した。AI技術はグーグルのAIモデル「Gemini」と自社の「Gauss」を組み合わせている。

　なお、サムスンの中国スマホ市場におけるシェアは、2019年以降1％以下に沈んでいる。AI機能によってどの程度シェアを回復させられるのか注目される。


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