【亜州ビジネス編集部】「チャットGPT（ChatGPT）」をはじめとする対話型AI（人工知能）サービスが注目を集めるなか、AI技術を用いて画像を自動的に加工するサービスも数多く登場している。中でも阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）出身の起業家が開発した画像加工アプリが中国で人気だ。ただ、他人の顔写真などが不正に使われる恐れもあり、プライバシー保護の問題が懸念されている。武漢晩報が27日付で伝えた。

　人気のアプリは「妙鴨相機」で、利用料金はわずか9.9人民元（約190円）。手持ちの画像をもとに、プロが撮影したような高視覚効果の画像を生成できる。同アプリを使って自身の写真を加工する人も多く、「美人すぎて自分ではないようだ」と喜ぶ人も少なくないという。

　アプリ運営側は、アップロードした画像は本人に限って使用を認め、個人の顔認証などに使用しないよう注意を呼びかけている。ただ、元画像に他人の顔写真などを使うことも可能なため、一部でプライバシー侵害行為につながる恐れも懸念されている。


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