【亜州ビジネス編集部】需要期のメーデー5連休（1～5日）を過ぎ、航空チケットの相場が急落している。一部の路線では、採算ラインを大幅に割り込んだ。旅行サイトの価格表示では、中国・北京→韓国・ソウルが最低8人民元（約172円）まで下落している。中国新聞網が9日に伝えた。
　旅行サイト中国大手の携程集団（Trip.com Group：9961/HK）によると、向こう1週間（9～16日）の国内航空チケットは、エコノミークラスの平均で627人民元まで低下している。メーデー5連休の時期と比較し、4割近くも急落した。海外航空チケットのエコノミークラスでも、22.7％安の平均2974人民元に値下がりしている。
　主要な国内路線では、北京から成都、重慶、貴陽、武漢、上海から三亜、深セン、成都、貴陽、北京などに向かう便の値下がりが目立つ。メーデー5連休と比べ、半値以下に落ち込んだ。向こう1～2週間の予約では、杭州から海口、武漢、広州、成都から昆明、武漢、海口、西安から貴陽、青島、長沙などに向かう便のフライト料金が100～300人民元に低下している。正規料金から8～9割も買い叩かれた。
　海外路線の価格も軟調に推移している。北京→ソウルの航空チケット価格は8人民元まで低下した。税込み後の価格は417人民元に落ち込んでいる。
　ホテルの宿泊料金も急落した。メーデー5連休に人気化した北京、上海、杭州、成都、重慶、広州、深センなどの目的地では、6～12日の予約宿泊料金が3割低下。南京、西安、武漢では4割以上も下落したという。


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