政策支援の動きを追い風に、中国の金属再生量が拡大している。電線などに用いられる銅の場合、2022年の銅リサイクル量は、375万トンに達した。銅鉱石6億8000万トンの採掘、二酸化炭素（CO2）1050万トンの排出を省いている。中国有色金属工業協会の王健・副会長が語った内容として、経済日報が15日伝えた。
　今年上半期も増勢が続いている。銅のリサイクル量は、前年同期比5.6％増の190万トンに上った。銅の年間リサイクル能力は、中国全体で800万トンを超えている。川下産業の各企業も、再生銅の利用率を高めてきた。
　再生銅産業の発展に関し、中国政府は明確な目標を提示している。「2030年までのカーボンピーク達成計画」を通じ、回収、分別、加工のネットワークを完備し、金属再生量の拡大を加速するよう指導した。25年の再生銅生産量については、400万トンまで増やすよう求めている。再生金属供給比率を24％超に引き上げる目標も定めた。


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